取材レポート

百合学院小学校

学力アップも習いごとも学童保育も。放課後が充実する、安心のAll in Scholl。

キリスト教カトリックの精神を基盤として、教養を備え、社会に貢献できる思いやりのある女性の育成を目指す百合学院小学校。少人数制で、女子教育ならではのスモールステップで努力を続け、一人ひとりの能力を伸ばしていくことを大切にしています。子どもの成長過程に寄り添う丁寧な教育に、保護者から厚い信頼を寄せられる小学校です。

今、社会で活躍する女性が増える中、共働きの家庭も増えています。育児と両立しながら仕事を継続する上では、子どもの放課後の過ごし方は大切なポイント。百合学院小学校では約20年前から、時代に先駆けて放課後の預かり保育をスタートしました。“All in School”を掲げ、学力アップ対策や課外レッスン、学童保育と、20年の間にラインナップを充実させてきました。放課後も学校で、我が家のようにリラックスして過ごす学童保育の様子や課外レッスンの取り組みについて、またこの度の新型コロナウイルス感染予防の対策について広報担当の福中千鶴先生にお話を伺いました。

広報 福中 千鶴 先生のお話

広報 福中 千鶴 先生のお話

オンラインによる授業支援と、電話でのコミュニケーションを実施してフォロー

取材に伺ったのは、新型コロナウイルス感染予防のための休校が明け、分散登校がスタートしてまもない6月の初め。学校に活気が徐々に戻ってきていた頃で、先生方も安堵の表情を浮かべられていました。まず新型コロナウイルスに関する休校期間中の対応からお話を伺いました。

休校期間中、まず役に立ったのは、それまでに学校で活用してきた授業支援クラウドサポート「ロイロノート」。こちらを使って連絡や課題の配信を実施。加えて週2回、担任の先生が各家庭へ電話連絡し、子どもたちと会話をして生活や学習をサポートしました。直接声掛けをしたり、励ましたりすることで子どもたちの様子をよく知ることができ、先生方も安心できたそうです。4月に入ってからは、先生方が制作した動画による授業配信がスタート。算数や国語、英語などの教科だけでなく、音楽や体育などの副教科も工夫を凝らして配信されました。こういった状況においては、少人数制であることが手厚いケアやサポートにつながったと話してくださいました。

可能性を広げる6年間の放課後タイム“All in School”

百合学院小学校では、放課後に学習や習いごとに取り組める独自のプログラム “All in School”を学校主体で運営しています。目的に応じて算数や英語などの学力アップが目指せる「学力アップ対策」、学校内で習いごとができる「課外レッスン」、学童保育として機能する「ナザレトクラブ」、英語やスポーツなどにチャレンジできる「曜日指定保育」が展開されています。放課後にこれらのプログラムを利用しても、スクールバスで安心して下校できるよう配慮されており、保護者にも好評です。「小学校6年間の放課後は子どもの可能性を広げるための大切な時間」と定義づけられていて、子どもたちの個性豊かな成長を促す取り組みとして、ほとんどの子どもが積極的に活用しています。
ナザレトクラブ:英語

ナザレトクラブ:英語

ナザレトクラブ:スポーツ

ナザレトクラブ:スポーツ

放課後を活用して実施する学力アップ対策

放課後は宿題や自分のペースで学習を進めたい子どもたちへ自習室を開放。教師が個別指導にも対応し、質問や苦手教科の学習をサポートします。また5年生の3学期からは中学校進学に向けた学習対策もスタート。子どもたちのレベルに応じて少人数制のクラスを開講し、国語と算数の授業が行われます。そして毎週木曜の放課後には英検講座を実施。毎年約50名の子どもが、この講座に通って5級から2級の英検にチャレンジしています。ネイティブスピーカーの英語専科教師が指導を担当し、それぞれが自分の目標を持って取り組みます。放課後の学習では、子どもたちのペースに教師が寄り添う姿勢が印象的でした。
自習室

自習室

自宅にいるようにリラックスできる学童保育

学童保育「ナザレトクラブ」は校舎のとなりの建物で。シスターや指導教員が、放課後の子どもたちを毎日迎えてくれ、子どもたちも「ただいま」と言って入室するようなアットホームな雰囲気です。夏休みや冬休みなどの長期休暇中も実施されており、とくに春は4月1日からの預かりが可能です(今年度は新型コロナウイルス感染予防のため未実施)。おやつをいただいたり、宿題をしたり、子どもたちは学年を越えて一緒に過ごし、家族のように和やかに過ごすそうです。

またナザレトクラブでは、曜日ごとにプログラムが実施されています。月曜は専門講師から学ぶ「礼儀作法教室」、火曜と水曜は英語の4技能をバランスよく身につけるレプトンのプログラムを使った「英語教室」、木曜は「書道教室」、金曜は「スポーツ教室」です。学童保育に毎日通う子どもは、どのプログラムも受講できます。また、受講したいプログラムを選んで学童保育を利用するケースもあるそうです。
ナザレトクラブ:礼儀作法教室

ナザレトクラブ:礼儀作法教室

ナザレトクラブ:書道教室

ナザレトクラブ:書道教室

人気の習いごとも学校でレッスン

希望者を対象とした課外レッスンも学院内で実施しています。ピアノ・声楽・チアダンスがあり、外部講師が来校し、本格的に指導します。学院内のアリーナやホールを利用して、1年の成果をお披露目する発表会も毎年行われ、それぞれが目標として励んでいるそう。とくにチアダンスは、百合学院中学・高校の部活でもさかんなため、長く続けられる環境が整っており、学年を越えて交流もできるため人気です。本格的な習いごととなると、保護者にとっては送迎が負担になることもありますが、専門的な指導を学院内で受けられるため、ニーズも高いとのこと。今後はこういった課外レッスンにも力を入れて増やしていきたいと話してくださいました。
ピアノ

ピアノ

声楽

声楽

まとめ

今回は放課後のAll in Schoolプログラムを中心にお話をうかがいました。アフタースクールとして20年の取り組みの中、保護者の働く環境が大きく変化したことを感じられたそうです。共働き家庭の増加とともに、帰宅後に一人で長い時間を過ごす子どもも増えています。放課後の子どもの安全の確保は、どの家庭においても重要なポイントです。その点、All in Schoolは、子どもの安心と可能性を広げる取り組みの両方が叶うため、保護者目線で考えてもありがたいプログラムだと感じました。

また女子教育のプロフェッショナルとして、お母さんも応援したいと福中先生も話されます。自分の母親はもちろん、社会で活躍する女性を身近に感じることは、子どもたちにとっても、将来の自分をイメージしやすくなります。お母さんもいきいきとがんばってほしい。保護者も含めて女性を応援してくれる百合学院小学校の姿勢が心強く感じました。

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取材協力

百合学院小学校

〒661-0974 兵庫県尼崎市若王寺2-18-2   地図

TEL:06-6491-7033

FAX:06-6491-2229

URL:http://elem.yuri-gakuin.ac.jp/

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