小林聖心女子学院小学校
4-4-4 Stage制 真の12年間女子教育を実現している小林聖心の学び
2023年に創立100周年を迎えた小林聖心女子学院は、小学校から高校までが同じ敷地内にあります。小学1年から高校3年までの12年間を4年ごとのStageにわけた独自のカリキュラム「4-4-4制」と、よりよい社会の実現に貢献できる賢明な女性の育成を目指すカトリック教育が大きな特徴です。小学校入学時より、一人ひとりと丁寧に向きあうことで、学習面でも生活面でも自立と自律を促し、自身が成長していこうとする力を育みます。12年間の切れ目のない教育だからこそ可能になる個を大切にする小林聖心の学びについて、StageⅠ主任の西村理恵子先生と、中高主幹の熱田貢一先生にお話を聞きました。
【Stage I :Stage I 主任 西村理恵子先生のお話】
• 4-4-4制で育む聖心の心
• StageⅠの3つの指導ポイント
1. いつもねばりづよく考える(一人ひとりを大切にした学習指導・生活指導)
2. あなたとわたしのちがいをみとめあう(行事の充実)
3. するべきことを果たす(学校運営による自治的能力の育成)
• 心も身体も成長著しいStageⅡに向けて
【StageⅡ・Ⅲ:中高主幹 熱田貢一先生のお話】
• それぞれに異なる成長を支えるStage制
• 小林聖心生の大学進学の特徴
• 小林聖心高校生・卒業生の特徴
• まとめ
【Stage I :Stage I 主任 西村理恵子先生のお話】
• 4-4-4制で育む聖心の心
• StageⅠの3つの指導ポイント
1. いつもねばりづよく考える(一人ひとりを大切にした学習指導・生活指導)
2. あなたとわたしのちがいをみとめあう(行事の充実)
3. するべきことを果たす(学校運営による自治的能力の育成)
• 心も身体も成長著しいStageⅡに向けて
【StageⅡ・Ⅲ:中高主幹 熱田貢一先生のお話】
• それぞれに異なる成長を支えるStage制
• 小林聖心生の大学進学の特徴
• 小林聖心高校生・卒業生の特徴
• まとめ
StageⅠ主任 西村理恵子先生
Stage I :Stage I 主任 西村理恵子先生のお話
4-4-4 制で育む聖心(みこころ)の心
小林聖心女子学院は、女子の自然な成長段階にあわせて学校生活を4-4-4のStageでとらえた教育を展開しています。同じ敷地内に小学校から高校までがある環境だからこそ可能なオリジナルプログラム。12年間を通して、学校全体で子どもの成長を見届ける姿勢が基本です。現在は職員室も4-4-4のStageごとに設けられており、垣根のない一体感のある教育が徹底されています。
もうひとつ大きな特徴はカトリックに基づいた心の教育です。「カトリック教育の特徴のひとつは行動することです。何か困っている人がいたら、祈りを捧げるだけでなく、実際に行動して助けることが教えとされてきました。小林聖心女子学院では年間を通して奉仕活動が多くあり、生徒は12年間かけて自然に奉仕活動に取り組むなかで、カトリックの教えを体得していきます。」(西村先生)
教えの土台となるのは聖心女子学院の教育理念です。一人ひとりが神の愛を受けたかけがえのない存在であることを知り、世界の一員としての連帯感と使命感を持って、よりよい社会を築くことに貢献する賢明な女性の育成をめざします。
もうひとつ大きな特徴はカトリックに基づいた心の教育です。「カトリック教育の特徴のひとつは行動することです。何か困っている人がいたら、祈りを捧げるだけでなく、実際に行動して助けることが教えとされてきました。小林聖心女子学院では年間を通して奉仕活動が多くあり、生徒は12年間かけて自然に奉仕活動に取り組むなかで、カトリックの教えを体得していきます。」(西村先生)
教えの土台となるのは聖心女子学院の教育理念です。一人ひとりが神の愛を受けたかけがえのない存在であることを知り、世界の一員としての連帯感と使命感を持って、よりよい社会を築くことに貢献する賢明な女性の育成をめざします。
StageⅠの3つの指導ポイント
さらにこの重点目標をもとに、各Stageに向けた指導ポイントが示され、学習指導、生活指導が構築されます。StageⅠについて詳しく説明してくださいました。
いつもねばりづよく考える
あなたとわたしのちがいをみとめあう
するべきことをしっかり果たす
いつもねばりづよく考える
あなたとわたしのちがいをみとめあう
するべきことをしっかり果たす
1. いつもねばりづよく考える(一人ひとりを大切にした学習指導・生活指導)
2023度は「一人ひとりを大切にした丁寧な学習指導、個別最適な学びの実現」にとくに力を入れられているとのこと。2022年度から、個別最適化を目的とした2つの取り組みがスタートしています。
小林タイム…テストの結果などで、補いが必要な児童には、今までにも補習や再テストが行われていましたが、「もっと勉強したい」という思いにこたえてレベルアップを目指す放課後の個別フォローアップタイム。担任の先生に質問しながら宿題を終わらせることもできます。
みこころタイム…算数の資質・能力の向上を目的に、年に4回、朝の時間で実施されるテスト。算数の基本的な問題を出題し、小林タイムの成果を計るものとして、個々の学力を確認します。
「実際に1年間、みこころタイムを実施したところ、4月には学年の始めに点数が取りにくかった児童も、小林タイムを活用して、徹底して算数の基礎を学んだところ、4回目となる3月には学年平均点が上がり、ほとんどの子どもたちが基礎を身につけて1年を終えることができています。学力低位層だった児童も中位層にあがっている結果が見えました。子どもたちも結果が出ることで、次のみこころタイムをがんばろうと思えますし、担任の方も子どもたちのつまずきがわかりやすくなり、フォローアップしやすくなりました」と成果について、西村先生は話されました。
また続けて「小林聖心は学びの足跡を残すということで振り返りを大切にしていますが、みこころタイムでは、1年生から振り返りをするようにしています。自分でテストを振り返り、1年間かけてまとめ、冊子にします。1年生の冊子、2年生の冊子と積み上げていくことで、それぞれの学びが深まりや成長の様子が見え、自分の成長が自らの励みになるよう指導しています。一人ひとりに丁寧にかかわっていこうと、今までに以上に心がけたことで、全体の学力アップにつながった実感があります。」と確かな手ごたえを語っています。
小林タイム…テストの結果などで、補いが必要な児童には、今までにも補習や再テストが行われていましたが、「もっと勉強したい」という思いにこたえてレベルアップを目指す放課後の個別フォローアップタイム。担任の先生に質問しながら宿題を終わらせることもできます。
みこころタイム…算数の資質・能力の向上を目的に、年に4回、朝の時間で実施されるテスト。算数の基本的な問題を出題し、小林タイムの成果を計るものとして、個々の学力を確認します。
「実際に1年間、みこころタイムを実施したところ、4月には学年の始めに点数が取りにくかった児童も、小林タイムを活用して、徹底して算数の基礎を学んだところ、4回目となる3月には学年平均点が上がり、ほとんどの子どもたちが基礎を身につけて1年を終えることができています。学力低位層だった児童も中位層にあがっている結果が見えました。子どもたちも結果が出ることで、次のみこころタイムをがんばろうと思えますし、担任の方も子どもたちのつまずきがわかりやすくなり、フォローアップしやすくなりました」と成果について、西村先生は話されました。
また続けて「小林聖心は学びの足跡を残すということで振り返りを大切にしていますが、みこころタイムでは、1年生から振り返りをするようにしています。自分でテストを振り返り、1年間かけてまとめ、冊子にします。1年生の冊子、2年生の冊子と積み上げていくことで、それぞれの学びが深まりや成長の様子が見え、自分の成長が自らの励みになるよう指導しています。一人ひとりに丁寧にかかわっていこうと、今までに以上に心がけたことで、全体の学力アップにつながった実感があります。」と確かな手ごたえを語っています。
2022年12月、文部科学省の生徒指導提要は12年ぶりに改訂されました。大きくまとめると「今まではよりよい集団を作るための個人を育てる」姿勢だったのが、コロナ禍を経て、「一人ひとりを大切にする」個別最適化に方向転換されています。小林聖心では、先んじて伝統的に大切に一人ひとりを大切にする教育を行っていましたが、日本全体の流れが小林聖心の方向へあってきているとのこと。西村先生は「一人ひとりが大切にされるようになったからこそ、自立と自律が大切になる」と話されます。
自立と自律のために、1年生から大切にされるのはお行儀と感謝の心。お行儀については、授業中に着用するスモックや制服のたたみ方、食事中は水筒のお茶をコップに注いでからいただくなど、大人になった時に立ち居振る舞いの美しい女性であってほしいとの思いから、丁寧に指導をされます。また職員室に入る時のあいさつや、学校生活を支えてくださっている校務員さんへのお礼など、社会に出ていくための準備は1年生からスタートです。
また学年度末は感謝週間として、お世話になっている方にお手紙を書いたり、1年間お世話になった教室を「ぴかぴかタイム」としてお掃除したり、心の教育を通して、自立と自律の両方が育まれています。
自立と自律のために、1年生から大切にされるのはお行儀と感謝の心。お行儀については、授業中に着用するスモックや制服のたたみ方、食事中は水筒のお茶をコップに注いでからいただくなど、大人になった時に立ち居振る舞いの美しい女性であってほしいとの思いから、丁寧に指導をされます。また職員室に入る時のあいさつや、学校生活を支えてくださっている校務員さんへのお礼など、社会に出ていくための準備は1年生からスタートです。
また学年度末は感謝週間として、お世話になっている方にお手紙を書いたり、1年間お世話になった教室を「ぴかぴかタイム」としてお掃除したり、心の教育を通して、自立と自律の両方が育まれています。
2. あなたとわたしのちがいをみとめあう(行事の充実)
聖心は訓読みで「みこころ」と読みます。“イエス様のように開かれた聖なる心を育てていこう”と、StageⅠでは「みこころの子どもになりましょう」と指導し、お互いの違いを認めあえるやさしい心を育みます。
みこころの子どもとして、安心感をもって仲間意識を育むために、StageⅠでは行事を充実させています。2021年度からはStageⅠだけで実施する運動会、クリスマスウィッシングを実施。1~4年生の縦割り班で行事を行い、リーダーとして活躍できる4年生は1年生の身近な憧れです。
6月に実施する運動会では、4年生が中心となって運営を行います。縦割りの競技だけでなく、学年ダンスやリレーでは横のつながりを育まれるそう。StageⅠとして一体感を持てる運動会を6月に行うことで、1年生も自然と小林聖心の児童として馴染むことが可能です。
一方、12月のクリスマスウィッシングでは、クリスマスにまつわるお話で4年生が劇を実施。4年生は1幕では演技をしたら、2幕は照明などの仕事を行うなど、キャストとスタッフ、見られる側と支える側の両方を経験します。思春期の入り口に立つ4年生にとっては、大きな声で演技をすることが、自分の殻を破っていく体験のひとつに。4年生の姿は、低学年の児童の憧れにつながっています。
みこころの子どもとして、安心感をもって仲間意識を育むために、StageⅠでは行事を充実させています。2021年度からはStageⅠだけで実施する運動会、クリスマスウィッシングを実施。1~4年生の縦割り班で行事を行い、リーダーとして活躍できる4年生は1年生の身近な憧れです。
6月に実施する運動会では、4年生が中心となって運営を行います。縦割りの競技だけでなく、学年ダンスやリレーでは横のつながりを育まれるそう。StageⅠとして一体感を持てる運動会を6月に行うことで、1年生も自然と小林聖心の児童として馴染むことが可能です。
一方、12月のクリスマスウィッシングでは、クリスマスにまつわるお話で4年生が劇を実施。4年生は1幕では演技をしたら、2幕は照明などの仕事を行うなど、キャストとスタッフ、見られる側と支える側の両方を経験します。思春期の入り口に立つ4年生にとっては、大きな声で演技をすることが、自分の殻を破っていく体験のひとつに。4年生の姿は、低学年の児童の憧れにつながっています。
3. するべきことを果たす(学校運営による自治的能力の育成)
児童の自治的能力を高めることを目的に、StageⅠの最高学年となる4年生が、2021年度より順次児童会や部会を行って、学校運営に携わっています。運動会などの行事では、4年生の児童会長が宣誓を行うなど、StageⅠの最高学年として、それぞれが役割を果たすそうです。
また4年生の3月には、StageⅠ修了式を行います。小学校・中学校・高校の卒業式に加えて、Stage制修了式が小学4年生と中学2年生の2回あり、12年で5回の節目が設けられています。
また4年生の3月には、StageⅠ修了式を行います。小学校・中学校・高校の卒業式に加えて、Stage制修了式が小学4年生と中学2年生の2回あり、12年で5回の節目が設けられています。
心も身体も成長著しいStageⅡに向けて
小林聖心では自主学習を大切にされており、2年生から自主学習ノートはスタートします。このノートでは宿題以外で自分が学びたいことをテーマにします。「先日は九九の学習が終わったばかりの2年生が『九九の秘密をまとめました!』とノートを持ってきてくれました。今年は4年生からその日に学んだことを自主学習ノートに書き出すことをしています。5年生、6年生でも自主学習を大切にしていますし、これはStageⅡにつながる取り組みです。」と、取り組みについて紹介してくださいました。積極的な自主学習が、子どもたちの知的好奇心を育成します。
StageⅠは4年生を頂点とした集団生活です。それぞれが役割を持ちながら、集団の中で個を発揮できるよう丁寧な指導が継続されていました。子どもたちは、誰もが成長したいと思っています。成長の瞬間を見逃さない細やかさが際立っていました。
StageⅠは4年生を頂点とした集団生活です。それぞれが役割を持ちながら、集団の中で個を発揮できるよう丁寧な指導が継続されていました。子どもたちは、誰もが成長したいと思っています。成長の瞬間を見逃さない細やかさが際立っていました。
StageⅡ・Ⅲ:中高主幹 熱田貢一先生のお話
それぞれに異なる成長を支えるStage制
熱田先生は小学4年生の2月に保護者向けに行われる、StageⅡ・Ⅲの説明会資料をもとにお話をしてくださいました。
「女子の小学校入学から高校卒業までの12年間はゆるやかに成長しますが、小学4~5年生は思春期の入り口にあって、発達段階的に心身ともにぐっと成長する時期。6-3-3制ではなく、4-4-4制でわけるのは、女子の成長に自然です。小学1年生から高校3年生までの12学年の生徒が並んだ写真でも、その成長の違いはよくわかります。」と重ねて説明をしてくださいました。
高校卒業の12年生までを同じキャンパスで過ごすことで、自然と社会の中で役に立つことに価値を見出す姿勢が育まれていきます。Stageや学年を問わず、「惜しみなく働く」「人に尽くす」「Big You,Small i」など、社会に出た時にどのように生きていくか指針となるキーワードが、さまざまな教員から幾度も投げかけられるなかで、時間をかけて気づきを得ていくのだとか。
熱田先生は「成長には見える部分と見えない部分があります。植物で言いますと、花のところは見えやすいですが、私たちは根っこの見えないところにこそ大切なものがあると思っています。それは生徒たちもよく理解しています。中高で行う黙想会では、神父様に2日間お越しいただき、お話を聞き、自分の今までの考え方を洗練させていく取り組みがあります。こういったお話では『目に見えないところが大切』とよく伝えられていますが、そういったことを共通の価値観として育っているように感じます。見えない部分を大切にすることで、いずれその子のタイミングで見える部分が変化していきます。その成長を見届けられることができるのが本校の特徴です。」と話してくださいました。個々の成長を見届けるために、できるだけ教員が押し付けをしないように心がけ、生徒の自主性を経験の機会として見守っているとのことでした。
先日、100周年の記念式典があった時のこと。12年生の生徒会長が最後にスピーチをしたのですが、教員が指導するまでもなく、学校の教えが自然と織り込まれた内容で立派に伝えてくれたそうです。StageⅢになる頃には、多くの生徒が同じ価値観を共有しており、様々なことを任せても、当たり前にできるところに小林聖心の教育の成果があると話してくださいました。
「女子の小学校入学から高校卒業までの12年間はゆるやかに成長しますが、小学4~5年生は思春期の入り口にあって、発達段階的に心身ともにぐっと成長する時期。6-3-3制ではなく、4-4-4制でわけるのは、女子の成長に自然です。小学1年生から高校3年生までの12学年の生徒が並んだ写真でも、その成長の違いはよくわかります。」と重ねて説明をしてくださいました。
高校卒業の12年生までを同じキャンパスで過ごすことで、自然と社会の中で役に立つことに価値を見出す姿勢が育まれていきます。Stageや学年を問わず、「惜しみなく働く」「人に尽くす」「Big You,Small i」など、社会に出た時にどのように生きていくか指針となるキーワードが、さまざまな教員から幾度も投げかけられるなかで、時間をかけて気づきを得ていくのだとか。
熱田先生は「成長には見える部分と見えない部分があります。植物で言いますと、花のところは見えやすいですが、私たちは根っこの見えないところにこそ大切なものがあると思っています。それは生徒たちもよく理解しています。中高で行う黙想会では、神父様に2日間お越しいただき、お話を聞き、自分の今までの考え方を洗練させていく取り組みがあります。こういったお話では『目に見えないところが大切』とよく伝えられていますが、そういったことを共通の価値観として育っているように感じます。見えない部分を大切にすることで、いずれその子のタイミングで見える部分が変化していきます。その成長を見届けられることができるのが本校の特徴です。」と話してくださいました。個々の成長を見届けるために、できるだけ教員が押し付けをしないように心がけ、生徒の自主性を経験の機会として見守っているとのことでした。
先日、100周年の記念式典があった時のこと。12年生の生徒会長が最後にスピーチをしたのですが、教員が指導するまでもなく、学校の教えが自然と織り込まれた内容で立派に伝えてくれたそうです。StageⅢになる頃には、多くの生徒が同じ価値観を共有しており、様々なことを任せても、当たり前にできるところに小林聖心の教育の成果があると話してくださいました。
小林聖心生の大学進学の特徴
小林聖心の生徒たちは、12年間一貫教育で、一般的な中学や高校進学のタイミングで偏差値を気にすることがないため、よい意味で偏差値に疎く、他人を偏差値で判断しないと熱田先生は言われます。大学進学においても偏差値で進路を考えるのではなく、いかにして社会に役立つ自分になれるかを考えて進学するとのこと。いわゆる超難関校や医学部に進学していく生徒も毎年存在しますが、そういった生徒ほど学びに謙虚だそうです。
進路については、音楽や美術なども含め、様々な大学に進むことが特徴です。医学部には例年5名程度進学するとのことですが、2022年度は12名が進学。最近は医学部でも面接試験が重視されるようになっています。小林聖心生の特徴として、自分を表現する、人を思って話すといったアピール力が高いことがあげられますが、最近の傾向に強い一面はあると分析されました。また難しい受験にチャレンジしている生徒は、学校のことにも一生懸命に取り組んでいる場合が多く、そういった生活の中でマルチタスクで目標を達成しているイメージ。結果として様々な進路へ進んでいきますが、卒業後もお互いを認め合い、心でつながりながら社会で活躍してくれているとまとめられました。
進路については、音楽や美術なども含め、様々な大学に進むことが特徴です。医学部には例年5名程度進学するとのことですが、2022年度は12名が進学。最近は医学部でも面接試験が重視されるようになっています。小林聖心生の特徴として、自分を表現する、人を思って話すといったアピール力が高いことがあげられますが、最近の傾向に強い一面はあると分析されました。また難しい受験にチャレンジしている生徒は、学校のことにも一生懸命に取り組んでいる場合が多く、そういった生活の中でマルチタスクで目標を達成しているイメージ。結果として様々な進路へ進んでいきますが、卒業後もお互いを認め合い、心でつながりながら社会で活躍してくれているとまとめられました。
小林聖心高校生・卒業生の特徴
熱田先生が高校生や卒業生、保護者などからヒアリングしてまとめた小林聖心生の特徴が、非常にわかりやすく感じられました。
・学年への帰属意識が高い。愛校心が強い。卒業後に来校し、何人もの先生と話をして満足して帰っていく。
・女子校は気楽で楽しい。素の自分でいることができる。欠点と思われる特徴も個性として受け入れられる。
・自分のことや学校のことを聞かれると、相手のニーズにあわせて豊かに表現できる。
・お世話になった方へあいさつやお礼をする時の話の要約の仕方や気づかいを心得ている。
・大学進学がゴールではないので、大学での学びの姿勢が積極的な卒業生が非常に多い。
・進路にガツガツしていない。授業が楽しいといえる雰囲気がある。
・行事に一生懸命に取り組む。一生懸命であることが恥ずかしくない。リスペクトできる。組織で動くことに慣れている。
ほかにも保護者からの声に「会社に小林聖心の卒業生がいてすてきだったため、娘を入学させた」という声もあったそうです。卒業生が実際に社会で活躍する姿が、新たな入学生につながるという好循環を感じるコメントでした。
・学年への帰属意識が高い。愛校心が強い。卒業後に来校し、何人もの先生と話をして満足して帰っていく。
・女子校は気楽で楽しい。素の自分でいることができる。欠点と思われる特徴も個性として受け入れられる。
・自分のことや学校のことを聞かれると、相手のニーズにあわせて豊かに表現できる。
・お世話になった方へあいさつやお礼をする時の話の要約の仕方や気づかいを心得ている。
・大学進学がゴールではないので、大学での学びの姿勢が積極的な卒業生が非常に多い。
・進路にガツガツしていない。授業が楽しいといえる雰囲気がある。
・行事に一生懸命に取り組む。一生懸命であることが恥ずかしくない。リスペクトできる。組織で動くことに慣れている。
ほかにも保護者からの声に「会社に小林聖心の卒業生がいてすてきだったため、娘を入学させた」という声もあったそうです。卒業生が実際に社会で活躍する姿が、新たな入学生につながるという好循環を感じるコメントでした。
まとめ
今までに小林聖心を卒業したOGにインタビューをさせていただいたことが何度かあります。大学生やすでに社会で活躍されている方でしたが、学校や先生の話、小林聖心の学びについての語りでは、上記の特徴にあるように非常にトークが盛り上がります。12年間を過ごした方もいれば、中学からなど違いはありますが、一貫性を感じることが多くありました。
今回の取材ではその一貫性がどのように積み上げられていくのか、丁寧な個の教育、縦横のつながりなど詳しくお話をお聞きすることができました。社会で自分らしい花を咲かせ、またそれを継続していく力は、一朝一夕では叶いません。100周年を迎えた小林聖心女子学院が連綿と培ってきた“人のため、社会のために”というカトリック教育の強さを感じたお話でした。
今回の取材ではその一貫性がどのように積み上げられていくのか、丁寧な個の教育、縦横のつながりなど詳しくお話をお聞きすることができました。社会で自分らしい花を咲かせ、またそれを継続していく力は、一朝一夕では叶いません。100周年を迎えた小林聖心女子学院が連綿と培ってきた“人のため、社会のために”というカトリック教育の強さを感じたお話でした。