小野学園小学校
時代とともに前進する小野学園小学校 ~アフタースクールもスタート~
教育の原点を守り、新しい取り組みを進める
「頭・心・体」の3つの育成は教育の原点であり、いつの時代も変わることはありません。そして、「人が人を育てる」ということもまた教育の原点です。ICTなどの情報機器が発達しても、人間を育てるのは人間だということを忘れてはなりません。本校は創立以来、「教育の原点」を守り、その上に時代に応じた新しい取り組みを進めています。
新たな取り組みとして、今年2017年に校内アフタースクール「小野の子クラブ」をスタートさせました。1~3年生を対象に、放課後午後7時まで預かります。勉強のフォローなど低学年に合ったプログラムを用意しています。長期休暇中は朝8時30分から預かります。さらに、4年生以上の児童も利用できるよう準備中です。2018年1月をめどに、受験対策の個別指導などのプログラムを予定しています。

「花まる学習会」「水泳教室」など課外教室も充実
本校では「特別教育活動」として、放課後の課外教室も充実させています。「花まる学習会」「水泳教室」「絵画教室」「ピアノ教室」「ECC英会話」「体操教室」「茶道教室」の7つの課外教室があり、「頭・心・体」のバランスの良いプログラムです。すべて校内で行い、「水泳教室」は本校の温水プールを利用します。
「花まる学習会」は全国に展開する学習教室で、子どもの特性を生かした授業スタイルが注目されています。本校では「花まる学習会」の指導者を招いています。このほか、どの教室も専門の講師が教えます。
また、2017年より給食を開始し、アフタースクールと併せて働くお母さんやお父さんをサポートします。課外教室も含め、これらの取り組みはご家庭に大変好評です。

公立より1年分多い授業時間数
本校では創立以来、月曜から土曜まで週6日、授業を行っています。6年間の総授業時間数は公立より1231時間多く、これは約1年分の授業時間数に相当します。中学受験を前提とした授業で、低学年は基礎をしっかりと身につけ、高学年は高度な内容を学びます。どんどん先取りをするのではなく、学びを深めながら、6年生の10月で小学校の教科書を終わらせます。
算数と理科は、教科書のほかにオリジナルテキストを使用します。このテキストは中学の入試傾向に応じて改定しています。受験対応の問題集も、本校の子どもに合ったものを作成しています。また、ICT教育として、2017年より全教室にプロジェクターと電子黒板を設置し、授業で活用しています。


放課後30分の「小野時間」
「小野時間」も本校独自の取り組みです。4年生以上が全員、放課後30分間勉強します。4年生は週2回、5・6年生は月曜から金曜まで毎日、担任が子どもたちの状況に合わせて受験対策や授業の復習などを行います。「小野時間」はカリキュラムに組み入れており、授業と同じ位置づけです。
英語教育も力を入れています。これまで全学年が週1時間の授業だったのを、2017年より全学年で週2回に増やしました。英語学習では、まず外国人と親しむことが大事です。そこで、1年生からネイティブ教員と日本人教員がペアで教えます。本校のネイティブ教員はとてもフレンドリーです。授業だけでなく休み時間も、いつでも子どもと友だちのようにコミュニケーションします。今後も英語教育を充実させ、英検指導なども行っていきます。

各中学校を招いて進学相談会
進路指導はきめ細かく行い、最後まで責任を持ってフォローします。子ども一人ひとりをよく理解する担任が、志望校について偏差値だけでなく校風や男子校・女子校など総合的に検討し、ご家庭と面談しながらお子さんに合った学校を考えていきます。また、6年生は毎月外部の模擬試験を行い、全国規模での実力を確かめます。その成績や、本校卒業生の成績データを進路指導に生かします。5年生は学期ごとに模擬試験を行います。
さらに、今年より「私立中学校進学合同相談会」をスタートさせました。多数の中学校を本校に招き、児童や保護者は各学校のブースで直接中学の先生から話を聞くことができるので、ご家庭にもたいへん好評です。
芸術科目・体育・家庭は専科教員
「頭・心・体」の3つを育成するうえで、「本物を学ぶ」ことも重視しています。この方針にもとづいて、創立以来、音楽・図工・体育・家庭は専科教員が教えます。授業や行事で、専科教員がレベルの高い指導を行っています。水泳や縄跳び大会、運動会の組立体操やダンス、音楽会で各学年が発表する合唱や器楽演奏、小・中・高合同で行う文化祭「志ら梅祭」など、どれも子どもの力を引き出し、大きく伸ばします。子どもたちは本格的に学ぶことで「頭・心・体」を養っています。
総合学習のなかで行う「奉仕活動」も、心や体を育む機会です。報道部・保健部・整備部・生活部の4つを設け、3~6年生が一緒に奉仕活動をします。また、担任は「一人一役」を呼びかけ、クラスや行事などで全員が役割を持って、みんなのために働きます。

子どもの多様な才能を大切に
本校の子どもたちは才能豊かです。今年は6年生男子が小学生将棋名人戦で全国優勝し「第42代小学生名人」に輝きました。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックの女子バレーボール日本代表、鍋谷友理枝選手は卒業生です。鍋谷選手の在学当時、本校には放課後の課外教室として「バレーボールクラブ」がありました。鍋谷選手がバレーボールと初めて出会ったのはこのクラブだったといいます。
こうして活躍するのは一部の人なのではありません。子どもは皆、自分ならではの良さや才能を持っています。私たちはそれを大切にしています。本校の6年間で、大いに「得意」を伸ばしてほしいと思います。本校はこれからも子どもたちの「頭・心・体」をバランスよく育みながら、時代のニーズに応じた教育にも力を注いでいきます。

